トンガの噴火で米の影響と噴煙でコメ不足になった過去の事例を詳しく解説します!
トンガの噴火で、「令和の米騒動」となり、お米に影響が出るのか心配です。
我が家の主食は米なので、過去に起きた米不足みたいにならないといいけど…
トンガまで8000キロの距離だけど、過去の噴火みたいにあったように冷夏でお米が不作になるのかなぁ。
今回は、トンガの噴火で米の影響と不作でコメ不足になった過去の事例をまとめました。
トンガ噴火で米の影響は?不作になる?
日本時間の2022年1月14日(金)にトンガ近くにある火山島フンガトンガ・フンガハアパイで大規模な噴火が発生。
年明け早々大変な事態となり、噴火の影響で津波が発生し、甚大な被害が出ています。
スマホの緊急アラームが何度も鳴り響きビックリしまいた。
トンガ噴火のニュースを見てさらにビックリ…噴煙は上空15000mを超えたそうです。
爆発の規模は日本の北海道と同じぐらいの規模だそうです。
気象衛星の画像では、灰色の噴煙が拡大していく様子が映し出されてました。
周辺への津波の影響もさることながら、大爆発をしたことで噴煙の広がりが凄い。
頭をよぎるのは、噴煙によって日本の米に影響がであるのか心配になります。
過去にもピナツボ噴火で米不足になってますからね…
噴火が米不足になる理由
まず、噴火によって米不足になる理由について、おさらいをしておきましょう。
海底火山が噴火すると、噴煙が空高く舞い上がります。
噴煙が大量に放出することで、大気中に粉塵(ふんじん)が長時間とどまることになります。
すると、太陽光を遮断してしまうのです。
この長時間ってのがミソ。
海底火山が噴火が大きければ大きいほど、地球が寒冷化になる可能性があるということになります。
ちなにに、噴火は米不足だけでなく、偏西風の蛇行とエルニーニョ現象も要因にもなるといわれています。
専門家によるトンガ噴火の米不足の影響
トンガ噴火が米不足になるのか専門家によるコメントをご紹介します。
トンガの海底噴火、噴煙は半径260キロに広がる 「大量の軽石も」https://t.co/r0lLkwD9RW
1991年のピナトゥボ火山の噴火と似ているといいます
当時は噴出物で太陽光が遮られて世界的に気温が低下。2年後、日本では米が大凶作となってタイ米を緊急輸入する事態に。 pic.twitter.com/oljXDidXbf
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) January 15, 2022
SNSではトンガ噴火の影響で米不足になるかも!?と心配してる人のコメントであふれかえっております。
ここからは、専門家のコメントをまとめてご紹介します。
気象予報士の森田正光さんによると…
トンガ噴火では火山灰が20キロまで上がったので、成層圏まで上がっちゃってる。
1万5千メートルぐらいまでは対流圏で、そこの中で噴煙がある分には雨とかで落ちるんだけど…
ところが成層圏ってのは、雲ができないから雨が降らない。
そこまで上がっちゃうと、下の方に落ちないで何年も漂ううちに凝縮して太陽の光を遮蔽するようになる。
ある意味ピナツボ噴火のときと感じですよね。
来年以降は冷夏というか、凶作が起こるということが確率として高いのではないかとコメントしてました。
羽鳥慎一モーニングショーに登場した専門家によると…
南半球で起きた大噴火なので、まったく影響が出ないとはいえないが、冷夏になって米不足になる可能性は少ないのではないかということでした。
京都大学名誉教授の鎌田浩毅さんによると…トンガ諸島の大規模噴火の原因は、マグマと海水が相互に作用し噴火の爆発力を高めた可能性がある。ニュージーランドメディアによると、専門家の見解は1000年に1度の大規模噴火。
今後は、さらに最大級の噴火の恐れもあり噴煙による冷夏の恐れがあるとコメントしています。
防災科学技術研究所火山研究推進センター
中田節也センター長は…
噴煙が最大20キロ近く、半径260キロにも広がっており、1991年のフィリピン・ピナトゥボ火山の噴火と似ている。
2年後には記録的な冷夏となり、日本では米が大凶作となった。
ただ、ピナトゥボ山は北半球だったのに対し、今回の噴火は南半球で起きた噴火。
今後の影響については、現状ではまだ分からないとして、より詳しい解析が必要だとコメントしています。
専門家のコメントをまとめると、噴火で今後は冷夏になるの可能性があるものの、南半球での噴火なので予測が付きづらいところもあるようです。
過去にあった噴火によるの米不足
トンガ噴火は、過去にあった噴火による米不足を思い出させます。
ピナツボ火山の噴火は付近平野部の米軍クラーク基地を使用不能にしたほか、火山周辺の山岳地帯を火山灰で埋めてしまい、クラーク周辺での旧日本軍関係者の慰霊・遺骨帰還事業に大きな影響を与えているので、自然の猛威はそうした文化事業にも歯止めをかけてしまうんだろうなと。 pic.twitter.com/XaftWTnqTO
— 内田弘樹@1/16サンクリD15(参加)&こみトレ欠席 (@uchidahiroki) January 16, 2022
1991年に起きたピナツボ火山の大噴火による米不足は、「平成の米騒動」とも言われています。
米不足で長細いタイ米が出回っていたことが、記憶に残っている人も多いでしょう。
ピナツボ火山の巨大噴火は、20世紀最大級とされた巨大噴火。
噴煙が成層圏に大量に届き、地球全体の平均気温が最大で約0.5度下がってしまうほどの影響が出ました。
日本では、80年ぶりとなる記録的な冷夏となり日本全国の米が不作になりスーパーから米がなくなってしまいました。
国の備蓄も底を突き、タイ米を緊急輸入したことを覚えています。
この米不足は、ピナトボ火山の噴火と別の下記のような気後変動もかさなったとされています。
偏西風の蛇行とエルニーニョ現象も冷夏となり米不足になった。
ピナツボ火山の噴煙は高度17~26㎞の成層圏にまで達し、1ヵ月後には北緯25度から15度にまで広がり、1992年に弱い冷夏が発生した後、1993年には大冷夏となっています。
コンゴ噴火によるコメ市場の影響
「平成の米騒動」の次は「令和の米騒動」というコメントをSNS上で多く見かけるようになりました。
令和の米騒動…
— ふみのこ (@fumiko1267su) January 17, 2022
こうした米不足の影響をいち早く察知して、コメ市場も動き出しているようです。
トンガ噴火により、米穀関連の銘柄に人気が集まっているそうです。
過去に作況が不良となった際に人気化した連想からコメに関する銘柄が買われる展開となっている。
トンガ沖の噴火と、ピナツボ火山大噴火を比較する動きがあり、米不足の思惑により関連銘柄が買われる展開となっているそうです。
トンガの大噴火は、冷夏をもたらし米不足になる可能性があるということで、今後の情報から目が離せません。
今回は、トンガの噴火で米の影響と噴煙でコメ不足になった過去の事例をご紹介しました。